リモデリング
リモデリングとは、増改築という意味です。和製英語のリフォームに該当する言葉で、海外において部屋や設備をリニューアルすることを一般的にリモデリングと呼びます。
日本ではリモデリングの定義がないため、施工会社によって若干ニュアンスは異なりますが、日本人に慣れ親しんだ「リフォーム」ではなく、あえて「リモデリング」という単語を使用するときは、ライフスタイルに準拠した増改築を表すことが多いようです。
例えば、以下のような改装はリモデリングと呼ばれることがあります。
・子どもが独立したので、子ども部屋を趣味のための部屋に
・壁や床などを防音素材にして、楽器演奏室に
・窓を大きくして、自然をより身近に感じられるように
・ペットが暮らしやすいように、リビングの床を滑りにくい素材に
・キッチンを広くして、子どもといっしょに料理ができるように
このように、ただ設備を新しくするわけではなく、人生をより豊かにするために一手間くわえることを、「リモデリング」と呼びます。今のところリフォームほど有名ではありませんが、リフォーム会社やハウスメーカーでもリモデリングを勧めるところが増えているため、今後は知名度も上がっていくと予想されます。
不動産投資でマンション運用やアパート経営を行う場合、リモデリングは必ず頭に入れておきたい知識です。
「防音設備有り」「オープンキッチン」「ペット可」など、特殊設備を有する物件は市場に出回る機会も少ないことから、多少家賃が高くとも借りたいと考える入居希望者が珍しくありません。ニーズとマッチすれば、少ない工事費用で大きなリターンを得ることもできます。
ただし、個性的すぎる部屋に改造したり、入居者のニーズと合っていなかったりするときは、逆に空室リスクが高まる可能性もあります。地域調査をしっかりと行うのはもちろん、ターゲットユーザーを明確にしてマッチング率を高めるなど、相応の準備が必要です。
空室リスクを減らすために試行錯誤するオーナーが多い今、リモデリングは訴求力を高める手段といえます。ライバル物件が多いエリアで個性を出したいときにも有効です。